− fifteen −


クラス分けの紙が

掲示されたとき

なぜか

私は私の名前ではなくて

真っ先にユリが何組かを確認しました。

ユリと同じクラスと知ったとき

私の頭の中に

ベートーベンの「運命」が

流れました。

棒立ちになり

私は一人泣きそうになりました。



三年生1日目

私はもともと人見知りなので

クラス発表は嫌いでしたが

これほど学校に行きたくないと

思ったのは初めてでした。



クラスにつき

私は着席しました。

教室はみんなのお喋りで

埋めつくされ

すごいうるささでした。



ガラッ


ドアが開いて

ユリがバッグをしょい

派手な携帯をいじりながら

ガムをくちゃくちゃいわせ

入ってきたのです。

みんなの声が

一瞬ピタッと止まり

ユリが席につくと

女子たちが

吸い寄せられるように

集まりました。



それだけで私は

ユリの圧倒的な力に驚き

これからの一年のことを考えて

暗い気持ちになりました。

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