恋・したい
喉の奥がぐぅ―っと絞られてほんとに息が止まった。

『…ふっ、んぅ』

顔の角度を変えた時にできる一瞬の唇の隙間から息を肺に送り込む。

『っ…はぁ、ん』

だめ、これ以上はって思ってるのに柚季のキスをもっと求めてしまう自分がいる。
唇から溶けてしまいそう。
でも
ほんとにそうなってしまってもかまわない。思考停止して心臓の音だけが脳内に響いてる。抵抗していた腕の力が抜けてだらんと柚季の膝の上に落ちたら唇が離れた。

【莉梨愛…ちゃん?】
『お風呂…』

顔を伏せたまま柚季から離れて右端のバスルームへと入る。身に纏った白いものを脱ぎ捨てシャワーをかぶる。
唇が
身体が
燃えるように熱い…
目からは涙が溢れてくる。

『うっ…ふぁっ、わぁぁ――っ』

声を出して泣いた。なんでかはわからないけど涙は止まらない。
シャワーを浴びて嗚咽しながら
泣いて、泣いて、泣いた…


『ふう~~』

ひとしきり泣いてすっきりし、湯船に首まで浸かって深ぁいため息をつく。腫れただろうなぁ…、両瞼を抑えてまたため息。

コンコン

【莉梨愛ちゃん大丈夫?返事して!】
『大丈夫だよ。もう少ししたらあがるよ』
【長い時間入ってるから倒れかと思ってさ。心配したよ】
『ごめんね』
【早く出ておいで。ゆっくり休んでね。僕道場行くから帰り待っててね】
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