恋・したい
ピリピリピリピリ…
ピリピリピリピリ…

『んぅ…』

ピリピリピリピリ…
ピリピリピリピリ…

『あっ!!』

がばっと起き上がり時計を見ると8:30。

『きゃ―!!遅刻だぁ!』

昨日資料作り終えた後ビール飲んでいつの間にか寝ちゃってたんだ。まずいよ、まずい。
教頭になんて言われるか考えただけでもゾッとする。
身なりを整えて冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、バッグに仕事道具を突っ込んで慌てて部屋を出た。
間に合うように祈りながら。


「起立、礼、着席」
『今日からここの担任をする事になったからみんなよろしくな』

教室がどよめく。

「やった!莉梨愛ちゃんが担任なんて最高♪」
「毎日顔見れるぜ」
「莉梨愛ちゃん今日も可愛い」

ばんッ!!!
机を思いっ切り叩き

『教師をちゃん付けで呼ぶな。今度言ったら毎日課題を出すぞ』

教室は静まりかえった。
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