准教授 高野先生の恋人

逃れようとすればするほど、手首を強く押さえられ、

抗おうとすればするほど、いっそう深く口づけられる。

私は私で意固地になるし、彼は彼で拘束する手を緩める気配がまったくない。

「往生際の悪い子だ」

「めぇ・・・」

不貞腐れて、ぷいとそっぽを向いてみる。

「チョコのお礼に、君がして欲しいこと何でもしてあげる。但し危険なこと以外ね」

「・・・・・・めぇ」

いつだって彼は“私”本意でしてくれる。

だけど、そんな台詞は初めてだった。

「信じていないみたいだけど、ホントだよ。

君が縛って欲しいなら、僕、自信ないけど頑張って縛るし。

あっ、ただし、縛るくらいはいいけど、それ以上の痛そうなことはダメだよ。

見てるこっちが辛くなって萎えちゃいそうだからね。

あとは、なんだろう?そうだなぁ・・・」

彼は相変わらず私をしっかり押さえつけながら、だけど、おっとり暢気に言った。

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