准教授 高野先生の恋人

ここでいつもの私なら――

きっと、甘いため息まじりに、うっとり黙って目を閉じて、

身も心も、すっかり彼に委ねていたに違いない。

だけど――

今日の私はやっぱりちょっとどうかしてる。

「大人しく食べられてくれたっていいじゃないですか!」

私は無駄に、もがもがもがいて抗いながら、お門違いの文句をぶつけた。

けれども、衝撃に強い私の彼は、それくらいじゃ心も体もびくともしない。

「僕もね、食べられてあげるつもりだったんだけどね、予定変更」

「そんな変更は不可です!」

「なんかさ、必死な山羊が可愛く見えて。だから、やっぱり食べることにした」

「はぁ!?」

「いただきまーす」

「そんなっ・・・あっ・・・・・・んんっ」
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