准教授 高野先生の恋人

待ちに待った7日の夜。

私のバイト先のクリニックの近所のコンビニで待ち合わせた。

「バイト、お疲れさま」

「寛行さんこそ、お疲れ様デス」

一緒に帰宅する車の中では、まあまあフツーだった。

そりゃあ私はやっとくんくんできると思うと嬉しくて、

すぐにでも腕にかぶりつきたい衝動にかられたけれど(でも、我慢した)。

だけど――

おうちに着いて、コートを脱いできちんとハンガーにかけて、

手洗いうがいも済ませて、お茶と飲もうと薬缶にお湯を沸かそうとしていたら……

「詩織ちゃん」

「えっ」

後ろからぎゅっと強く抱きすくめられた。

「ずっとこうしたかった」

「うん」


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