准教授 高野先生の恋人
実をいうと、私には密やかな今年の抱負があった。それは――
今年こそ“もらって”ばっかりいないで積極的になってみよう!ということだった。
けれども――
言うはやすし・・・・・・結局今日も優しくしてもらうばっかりで、ぜんぜんだった。
だけど・・・だから、とにかく出来ることから始めようと、
私は、自分の気持ちを積極的に言葉で伝えることから始めてみようと思った。
「あのね、寛行さん」
「うん?」
「今日ね、すごく・・・」
「ん?」
「あの・・・・・・とっても、よかったデス」
言ったあと、あまりにも恥かしすぎて、顔をみないようにしたまま、
自分でも意味不明なのだけど、私は何故か一生懸命にひたすら息を止めていた。