准教授 高野先生の恋人
私はひざを抱えて、さっきよりも余計に小さく小さくまるまった。
だから、彼の顔を直接見たってわけじゃないけど・・・
「怖く、なっちゃったんだね」
「・・・・・・」
声を聞いただけで、彼の表情が静かで穏やかであろうことは想像できた。
「詩織ちゃんは、苦労性だからなぁ」
「だっ・・・て・・・・・・」
「怖がってもいいんだよ」
「・・・・・・」
「無理に理解ったふりをしたり、取り繕おうとしなくても大丈夫なんだよ」