准教授 高野先生の恋人
“怖がったって仕方ないじゃない”
“どうにもならないことなんだから”
もしも、寛行さんがそんなふうに言う人だったら、
私は、好きにならなかったのかも・・・彼のこと。
「僕は、君と一緒に、考えたり悲しんだり怖がったりすることはできるつもりだよ」
「うん・・・」
「それに、明日も僕はちゃんと生きてる」
「うん・・・」
「冷蔵庫で一晩寝かせたカステラを、君と一緒に食べる為に。ね?」
「うん・・・」
「うん」
「うん」