准教授 高野先生の恋人
上品で滑らかな口どけの極上のチョコレートは、心もとろける素敵なお味。
「ん・・・」
「牛さん、お味はいかがです?」
「めぇ~」
今ここに、牛さんは実は山羊さんであったことが判明した。
「僕、君のそういうところ、すごく好き」
彼の大きな手がそーっと私の髪に触れる。
堪らずに、私はぎこちなく目を伏せる。
「そういう、ところって・・・」
「ん?牛の皮をかぶった山羊なところ」
彼が、その細く長い美しい指を私の髪にさくりとゆるく絡ませる。
彼の手櫛で、すーっと髪を梳かれただけで、私の理性はあっさり解けそうになる。
「わけ、わかんないです・・・」
もう、いろんな意味で、ぜんぜんわけがわからない。
だって、髪なんて爪と一緒でハサミで切っても痛くもないのに。なのに・・・・・・
彼に触れられただけで、こんなにも切ないくらいに私は感じているのだから。