僕の姫~ちっぽけな勇気~
「知世ちゃんは兄貴の迷惑は考えても、僕の迷惑は考えないんだね。」


僕はジーっと冷たい目で見る。


まぁ、普通はそうだよね。


…と1人で納得し、僕は続ける。


「それに僕ら3年だよ!?

宿題どころか受験勉強もしないと大学行けないって!!」


「わ…わかってるもん!とも、駿ちゃんのとこ行ってくる!!」


知世ちゃんは勢いよく僕の部屋を出ていった。



知世ちゃん…受験大丈夫かな…。


他人を心配できるほど僕は頭よくないけど、やっぱり心配になる。


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