ギブス
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「昨日、いきなりいなくなっちゃって…心配したんだょ」


…と、学校の教室に着くなり、柚葉を待っていた…とばかりに口を開いた紗理奈…

その、紗理奈の勢いに押されながら…

柚葉は、作り笑いを浮かべる…


『…ごめん…、なんか…』

「気分悪くなっちゃってたんだよねっ
裕隆さんから聞いたよ…
でもさ、一言…言ってょ…」


…と、柚葉の言葉を遮り、そぅ言った紗理奈…


『…っえ…』


「昨日、“柚葉、戻って来たから…”て、裕隆さんから連絡があって…
気分、悪かったの…収まるまで保健室にいて…
そのまま寝ちゃったって…
柚葉って、意外とドジなんだから…」


…と、ケタケタと笑い声を上げている紗理奈…


「……っ」
【…お兄ちゃん…っ

…紗理奈にまで、誤魔化してくれてたんだ…っ】



その、瞬間…

ふ…っと、脳裏によぎった人影…


『……』
【…櫻井先生…

昨日…、昼休みに先生に会いに行って…

…そのまま…

…捕らえられ…、先生の自宅まで連れて行かれた…だなんて…


…誰にも言えない…



だって…、あの人は…っ】
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