ギャップ的恋愛論
・連れ込まれる女
何がどうなってるのかもうぐちゃぐちゃの頭の中。
唯一わかっているのは、肩を揺らしながら神木が笑ってるって事だけで。
こうなったら、現実逃避してもいいですか?
泣き出したいのをぐっとこらえて、あたしも朋歌のあとを追おうと体の向きを変えた筈だったのに。
「待てよ……」
そんな声とともに、あたしの肩をぐっと掴む手が、それを阻止した。
「やっと気づいたんだろ?
お・と・は・ちゃん?」
き、き、きぇぇぇぇ!?!
そんなキモい顔であたしの名前を呼ぶな〜〜〜!!!
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