ギャップ的恋愛論





「はいはい。
乙葉ちゃん、まずはこっちね」






あたしはシャンプー台で手招きしてる店員さんの元へ駆け寄った。







「優歌さん、お久しぶりです。
いきなりすみません…」






「いーの、いーの。
毎日モデル探し歩いてるぐらいなんだから。
こちらこそありがとうだよ」






そう言って笑う優歌さんは、やっぱり朋歌に何処か似てる。







ここは朋歌のお姉さんである優歌さんが勤める美容室。






まだ見習いでお客さんのカットは出来ないらしいけど、閉店後にこうしてカットモデルを見つけてきては日々勉強してるんだって。







っていうか、いきなり人任せ?






のんびり雑誌なんか見てる朋歌を軽く睨んで案内された椅子に座った。







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