ギャップ的恋愛論
でも悔しいっ!!
ここに神木が居なくてよかったとは思うけど、陰口なんて凄い卑怯だ!
話を聞いてクスクス笑ってる皆も皆だよ。
誰かアイツらの口塞いでよ!
あまりの怒りにあたしがプルプル震えていると、向かいでそんなあたしをずっと見ていた朋歌が、急に大声で話し始めた。
「天は二物を与えずって言うけどホントよねぇ?
頭がいい奴は運動出来ないし、運動出来る奴は勉強できないし」
何かピンときたらしい祐子も、応えるようにニヤリと笑った。
「マジだよね?どっちも出来る奴が居たら、女の子皆マジボレしちゃうよ!
他の男子なんて色褪せて見えるよねぇ?」
会話が聞こえたのか、一斉に顔を見合わせた3人は、気まずそうに俯いている。
ありがとね、朋歌、祐子。
`