ギャップ的恋愛論





はぁ??






「イヤ「はい、喜んで〜♪」






いきなり肩を組んできた裕子の言葉が、あたしの断りの返事を掻き消した。






っていうか、なんで裕子が答えるの……!?






「あの〜、もしもし?
裕子は彼氏とお昼食べるんじゃないの……?」






違うクラスに彼氏が居る裕子に、眉をひそめて訴えると、







「まっさかぁ!今日は他のクラスの奴なんて、皆ライバルだよ?
あたしも乙葉達と食べるから。
もちろん、いいよね?」






逆に、10センチ先にある瞳が、あたしもホストとメシ食わせろ!!って訴えてくる。






こ、怖い……






半ば脅迫のような鋭い視線が怖くて、あたしはコクコクと小刻みに頭を縦に振った。







「はい、決まり〜♪
というわけで、次の試合も応援お願いしますね〜!」







「おう!頑張れよ〜!」







渋るあたしをよそに、にこやかに手を振り合う裕子と凌ちゃん。







もう応援なんていらないのにぃ!!
これ以上目立って狙い撃ちされるのはイヤだってばぁ!







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