ギャップ的恋愛論
「え、ああ、うん。
見事フラれたけど……」
「そうなの?ってか、高校生スカウトしてどうすんのよ。
色んな法律に引っ掛かっちゃうよ」
そんな事になったら、ママが犯罪者になっちゃう……
「ハハ…、それは大丈夫。
あくまで予約だから。きっとアイツなら乙葉の父親以上に伝説作れただろうに……。
ってまだ諦めてないけどな。
乙葉にもしっかり学校で売り込みしといてもらわなきゃ」
「はっ??イヤだし。
だいたい、ウチの家業はここに居る朋歌達しか知らないんだからね。
むやみやたらに宣伝なんかしないでよ」
タバコの煙があたし達に掛からないように、向こうを向いてる凌ちゃんの背中を睨む。
こういうところは、ホント、ホストの気配りって凄いなって感心してしまう。
何気に携帯灰皿を使ってる辺りも、尊敬しちゃうよ。
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