ギャップ的恋愛論

・感情に支配される男






ウウ〜ン……







小さな呻き声を上げて起きた俺。







一瞬、ここが何処だかわからなくて、軽く顔をしかめる。







あっ……そっか……
外だった。







生い茂る木立の中、思いっきり伸びをした。







そういや、今日は球技大会だったっけ……?







遠くからは歓声が聞こえていて、徐々に頭が覚醒してくる。






にしても、よく寝た。







外で寝るのがこんなに気持ちいいものだったとはね……






さて、どうするか……?







今さら顔を出したところで、クラスの連中に嫌がられるのはわかってる。







なにせ、俺は足手まといの神木だから。







「よいっしょ……」







とりあえず、カラカラの喉でも潤そうと、自販機がないかと探しに出た。







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