ギャップ的恋愛論





まるでゴールのない迷路に迷い込んだ気分だった。







自分の気持ちが上手く収拾つかない。






とりあえず、今すべき事は何なのかを考えてみる。







そうだ。
試合を、見届けよう。







あの男がホントに20ゴールを決めるのか。







そうなった時、アイツがどうするのか。






それを見届けない限り、自分の気が済まない気がした。







執着心とか、そんなの今考えたところでわからない。






なにせ、そういう感情はあの時に捨てたと思っていたから。







帰って来ない母親を諦めたあの時から。







自分の中に、こんな感情が残ってる事自体驚きなのに、それに支配されかかっている自分が、いまいち信じられずにいた。







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