ギャップ的恋愛論
…………えっ…??
「ほら、この顔にあの眼鏡を想像してみ…?
そっくりじゃない?」
「め、め、眼鏡って、あの教卓の前でいっつも寝てる神木の事〜〜!?」
口をぱくぱくさせて絶句するあたしの前に、ケータイを突き付ける朋歌。
「他に誰が居るのよ?
っていうか、知ってた?神木ってああ見えて結構綺麗な顔してんのよ?
まあ、あたしもチラっとしか見た事ないけど…」
「嘘だっ!あの怜二が神木なんてありえないっ!!」
怒り狂ったように叫ぶあたしに、勝ち誇ったような顔でぽつりと呟いた。
「偶然ねぇ?
神木も確か“怜二”って名前よ?」
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