雷鳴の夜
廊下を進むと、また新たな部屋が見つかった。

『院長室』

本来ならば病院の院長が使う部屋。

しかしこの地下病棟の最高責任者は三池総一郎だった筈。

ならばこの部屋は、彼が使っていたのかもしれない。

扉を開け、中をペンライトで照らす。

…他の部屋とは違う、上等な調度品でまとめられた部屋。

もっとも、長年手入れされていないせいで、ソファも家具も埃が積もり、傷んでしまっていたけど。

ここでも何か手がかりがないか、念入りに調べる。

と。

「これでも見てみるか?」

ヴィクターが机の引き出しから一冊の名簿を見つけた。

< 113 / 150 >

この作品をシェア

pagetop