〈実話〉亡き父へ~ごめん。そして、有難う~
ハタチになって、成人式を迎えた。

母親とレンタルした着物を持って、近所の美容院に行って、
着付けてもらって

ヘアメイクをしてもらった。

一度、家に帰ってからタクシーに乗って市民体育館に行くのだが、帰り着いた時
父は嬉しそうな顔をして、カメラ片手に庭に出て来た。

一枚撮るから、そこに立てと言うのだ。
新聞記者をしていた父にカメラはおてのものだった。


だが……それが、最後の父だった…。


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