ホスト 神
「「ちょっと〜最初からあんまりじゃない?ねぇ望?」」



「「そうよねぇ〜!折角多恵ママに一時間だけ休み貰ったのにぃ〜失礼しちゃうわ!」」



ジュンを気に入ってるのは兄貴の薫で、俺を気に入ってるのは弟の望だ。



偶に飲みに来てくれるだけなのだが、今日が最終日という事で来てくれたのだろう。それも有り難い。



「「ドンペリ白三本にピンク一本ね!」」



そんな薫の言葉に、ヘビ柄のミニを履いた弟の義己…いや望が答える。



「「いぃ〜ねぇ♪あと可愛いの呼んで!」」



「だったら最初から俺等を呼ぶなよ!」



ジュンが全く接待する気なんぞなさそうに、ウィッグの毛先をクルクルしながら応える。



『八番テーブルからぁ〜ステキなレディ二人に白ドン三本ピンドン一本頂きましたぁ〜!あぁ〜りがとうございますぅ〜♪』



レディと言う言葉に無理をしてるテルが、精一杯のマイクパフォーマンスで応える。



余り儲からないゲイバーに勤めているにも関わらず、最終日に思いも寄らない二人に来て貰った俺とジュンは勢いづいた。
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