カップルのおきて【修正中】
…患者の服??


…病院??


…具合が悪い??



どういうことだ??俺は本人から風邪だとしか聞いていない。身体が弱いから、風邪が長引くんだ、としか…。


俺は必死の形相で健太郎に尋ねた。


「どこだっ!!!???どこの病院の近くで見たんだっ!!??」


健太郎も、事の重大さに気付いたのか、病院の場所をすぐに教えてくれた。


「先生には、うまいこと言っとくから、早く行けよ!!」


ぽんっと健太郎に背中を押された俺は、学校から休むことなく、走って走って、病院までたどり着いた。


奈々…、奈々っ!!!今のお前を苦しめているのはなんなんだ??
俺はお前を助けたいっ!!!奈々…。


走っている間はそれしか考えず、だから余計に事態の大変さが俺のなかに膨らみ続けて、今にも破裂しそうになっていた。
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