学園王子3人組×学園お姫様3人組



なるほど。
ものすごく頭がいいというか…ずる賢い。
でも、それにしても一体何者なの、この男。



「で、風の噂で助けを呼ぶ代わりに…」



美瑠『何よ』



「美瑠ちゃんに1週間浮気をしてもらう。」



は?
浮気?誰と?



「1週間、俺と付き合ってもらう。もちろん滝沢とは別れなくていい、むしろ別れないで。んで、1週間俺と浮気して、それでも美瑠ちゃんが滝沢を選ぶなら俺は美瑠ちゃんを諦める。でも美瑠ちゃんが俺を選ぶなら滝沢と別れる。」



美瑠『そんなの翔を選ぶに決まってる。』



「あぁ、だろうね。でも1週間俺と付き合ってくれるだけでいいんだ。たった7日間。どう?」



たった7日間。されど7日間。
短いようで長い。

翔に見つからなければ、バレなければ平気だろう。
7日間くらい隠せるだろう。

そうだ、だってこれは翔を助けるためでもある。
交換条件、のむべきだろうか。



「もう1つ教えてあげる。」



美瑠『何を?』



「この計画を実行したのは俺達のグループ。俺達のグループは女2人男68人で結成されてるグループ。だから、滝沢がいくら頑張っても、次から次へと入れ替え制で敵が来る。つまり勝ち目は無いに等しい。」



美瑠『そんな…酷すぎる。』


どうするればいいの?
交換条件のんだ方がいいの?

きっと翔なら、交換条件なんてのむんぢゃねぇ って言う。
でも、それぢゃあ翔は負けちゃうかもしれない。

私が交換条件をのめば翔は1人で何十人もの相手と喧嘩しなくてすむ。
私が7日間、1週間だけ浮気を隠しとうせば平和…平凡でいられる。



「さぁ、どうする?美瑠ちゃん。選ぶなら1分1秒でも早い方がいいよ?」


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