学園王子3人組×学園お姫様3人組



美瑠『ねぇ、翔・・・あのさ、・・』


翔「ん?どうした?」



美瑠『・・・ううんっ、ごめん。やっぱなんでもない』



聞こう、って心に決めて呼びかけたけど、その瞬間聞くのが恐くなったんだ。



また、あの頃のように、同じように捨てられるんぢゃないかって。



翔が一緒にいた女の子、気になるけど、不安で不安でたまらなく恐いけど、この穏やかな時間が崩れるのはもっと恐いんだ。



だから私、あの女の子のこと聞かないから、聞かないから、まだ翔とみんなとの穏やかな時間を楽しんでもいいよね?



翔「そういえば、目が覚めた次の日には退院できるって医者が言ってたから、久しぶりに土曜日にデートでもするか!」



土曜日?
土曜日って・・・あの名前も知らない謎の男がデートだとかなんだとか・・・。



私、交換条件呑んだんだった。
あの男と1週間付き合う、確か来週の火曜日まで。



期間限定のカレカノ関係を終えたら翔か名前も知らぬ謎の男、どちらかを選ぶ。



そんなの翔を選ぶに決まってる。
当然だ。



ただあの男に唯一聞きたい事が1つだけある。
それは、過去の翔達について。
彼らは隠してるようだけど、それだけは聞きたいんだ。


ごめんね、みんな。
翔達が隠してる過去、私聞いちゃうね。
一度だけだから、許してね。



翔「おい、心の中で喋ってないで口に出して喋ろよ」



美瑠『あっ!ごめんね、ごめんね。私、土曜日用事があるんだ・・・。』



翔「珍しいぢゃん、莉奈達と遊びでも行くの?」



美瑠『ううん、莉奈達ぢゃないよ。・・・もちろん!女の子だよ!お出かけするの・・・』



翔「そうか。久しぶりだから楽しんで来な。デートはまた今度な。」



そう言って、翔は私の頭を大きな手でポンポンと撫でたんだ。



あんな馬鹿げた交換条件を呑んだ私が嫌になって、罪悪感を改めて感じる。



火曜日まで。
大丈夫、隠し通せるはず。



火曜日まで残り6日。
短いようだけど、私にとったら長い日々となりそうだな・・・。



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