空の果て星の息吹
ユイは、もともと成績優秀なので、数ヶ月のブランクはあったが、それを取り戻すくらいに知識を吸収していく。


エネルギー概論、宇宙法学、宇宙力学・・・実技に関しても。


1日補習が終わると、かなり疲れているようだった。

ユイを車に乗せて海沿いを走る――


ユイはかなり疲れていてぐったりとしていた。


温かい缶コーヒーを飲みながら、この時期によく見る海の上に浮かぶ泡が、風に紛れて飛ぶ景色をみた。


『シンからの請け売りだけど・・・この地域の冬の風物詩で波の花っていうらしいよ。』


『綺麗だね・・・』


ユイが優しく微笑んだ。


僕らは佐渡に居ても、勉強や学園中心の生活で中々、こういう風景とか、気持ちに余裕が無くて見れなかった。


心の余裕―――




今まで無かったのかな――


ユイと飽きるまで海を眺めていた。
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