空の果て星の息吹

空へ向うには

各学部からの推薦等でシャトルの資材搬入打ち上げに学園の生徒が乗って、エデンに1月間いけるのだ。


宇宙装機学部は、通常よりも推薦人数が多い。


それは、この学部の生徒が今後、火星にある火星再開発本部であるテラガイアやエデンのスタッフとして、実際に働く可能性があるからだ。


過酷な宇宙空間で、この宇宙装機はどうしても必要であるからだ。


優秀なスタッフを早めに宇宙に慣れさせてあげたいというのが学園の希望である

ニュースで流れていた、火星再開発計画への各国の資金が縮小傾向の情報が気にならなかった訳ではない。

人によっては、地球の飢餓や紛争すらも解決出来ないのに、宇宙に対して、金をかけても、どうせ無駄に終わると考えている人も居るからだ。


シャトルの乗員はクルーを除くと、5名であり、宇宙装機学部は、最低2名は確保されている。


この推薦は、試験点に選抜トーナメント等も考慮に入れるとの事だった


理事長と講師の選抜選択会議後に、候補生が決まる。

僕らは何気なく授業を受けて、生活をしていた。


エデン行きを気にしてはいたが、それだけを気にするばかりではいられなかったからだ。


授業は有意義で、ユイとは友達でありながら、多少、距離は近づいていった。


ユイには思いの人が居るから・・・


やはり、その先の一歩が踏み出せないのだ。



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