空の果て星の息吹
扉をあけて、ハンガーと呼ばれる訓練用装機の置いてある場所に走る。


窓から赤い閃光の様なものが見える。


爆音が響く、揺れながらも訓練装機に向かった。


装機は高圧充電式でいつも使用していないときは充電しているので、起動はすぐに出来る。 


装機は人が乗るのだが、どちらかというと、着るイメージである。


訓練用の伝達スーツに着替える。


人型の装機は正面部分が上に開いていて、そこに人が入り、正面部が降りてきて起動する。


入る前に、生徒証でハンガーと装機の解除、装機自体のスロットに個人用のプログラムカードを入れて認識させる。


『ユイ・・・行くよ。』


ユイは手を振りながら答えた。


装機に入り、腕の部分の奧にある起動スイッチを入れる。


ブゥーンという起動音とともに、上に持ち上げられている、機体前面が降りてきた。


血圧を図る機械の様に機器部分の隙間が人工筋肉が広がり隙間を圧迫する。


起動確認・・・



筋肉伝達装置・・・OK


視界モニター・・・


モニターが映り、室内が映る。


OK



安全装置解除・・・・OK



起動状態・・・オールOK



一瞬痛みの様な感覚が走る気がする・・・


これは、スーツに微弱電流が流れた証拠だ。


『いける?月夜野さん?』

『こちらも問題は無い・・ただし、プログラムが水圧下のものだから、、空気中は水中に比べると抵抗がないから、少しだけ過敏に動くと思う、考慮して動かして!』


体を動かすのと同時に、視界が動く・・・


何回も動かしているが、今だに感動を覚える。


『では・・・無理はしないで・・・』



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