空の果て星の息吹

セイレーン立つ

ユイの強い決意に、止められないと思い、またユイなら選抜トーナメントの仲間であり、心強いのは確かであった。


『遠野くん、とりあえず・・・・訓練プールに急がないと・・』


『そうだね・・・防火扉やシャッターが閉まっているから気を付けて行かないと』


ユイの手を自然に繋ぎながら訓練用装機のあるプールへ急いだ。


屋外では銃撃戦をしている様で乾いた銃弾の発射する音が鳴っていた。


戦争・・・



殺しあい・・・ 



血・・・



叫び・・・・





一年前のあの伯父の惨劇を思い出して、一瞬吐き気に襲われた。


ユイの体温を感じて、自分を奮い立たせる。


暫く走り、訓練用装機のあるプールへ到着する。


電磁式扉の解除センサーを生徒証を使い開けようとした。


しかし、動かない―――


何回か試したが、緊急用のロックが掛かっているのか解除できなかった。


『ロック掛かってる・・・・・・・でも』


以前避難訓練をした時に、電磁式ロックがかかり、扉が開かないときは、廊下の所々にある、非常用ボックスに入ってる鍵で手動であけれるのだ。


生徒証を提示して、ボックスが認証して空き、鍵を取る。


鍵を使い扉を開けた。



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