空の果て星の息吹

虹の彼方の国へ

ユイと再開した夜、僕は何も話せないまま、病室を後にしていた。


逢ったら話したいことは沢山あったのに。


ユイの瞳に自分の姿が無い事がわかった。
感覚的なものではあるが・・・・


そういうものは雰囲気でわかるから。


確かにユイであったが、ユイに似た子の様な気がしてしまい、あの戦いの再中に助けられなかった、罪悪感を感じてしまう。


心に穴が開いたような感じ・・・・切ない気持ち。


僕は中庭の小さなベンチから、ユイの病室を眺めていた。


時折、ユイは中庭を見るときがあるからだ。


記憶を失っているユイにとっては、出会う前の記憶しかないから


僕も、シンも・・・涼子も、シャトルもエデンもテラガイアも・・・
意味のない言葉に成り代わっている・・・


仲間だった、ユイ逢いたい・・・・・


繋がりたい世界を・・・


もぅ、、彼女と一緒の時間は過ごせないのだろうか?


とりあえず、ユイの担当医に逢い、彼女の症状を聞いてみないと、やはり納得できなかった。


担当医に連絡をとり、会うことにした。
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