俺様VAMP!
あ。
…よかった。
メイさんだ。
幾分ほっとして、ノブを回す。
そこには…昨日の綺麗な女性姿ではなく、ちゃんと男子の制服を着た、メイさんがいた。
女子よりも強い濃淡のブレザーに、緋色のタイ。
ブレザーと同色のズボン姿。
…ゆったり巻いてあった髪は、ざっくりとひとつにまとめられている。
化粧はしていなくて、でも、中性的な顔立ち。
シンプルで…それゆえに、一層綺麗に思えた。
彼…がニッコリと笑う。
…びっくりした。
学校では普通の…格好なんだ。
当然かも、しれないけれど。
「メ、メイさん?」
「おはよ、詩乃ちゃん。あ、制服、似合ってるね!」
「あ、ありがとうございます」
姿は違えど、明るさは昨日のまま。
私は脳内でメイさんの2つの顔を一致させるのに幾分苦労して、目をしばたかせる。