現実(リアル)-大切な思い出-
「な、何言ってるんだよ!?」

俺は驚き、慌てた。

「それくらいのことで‥「「それくらいのことですって!?」」

幸姉は、鋭利な目つきで俺を睨んだ。

「何も知らないくせして、勝手なこと言わないでっ!」


「だけど…」


「あの人は‥夫は忙しくて、火月とまともに話すこともできないし‥私1人で、これ以上どうしろって言うのよ?」


「だったら俺が‥「今更何をしてくれるって言うの!?」」


今更‥それが何を意味しているのかということには、意外にもすぐに気付けた。


俺は、未だ涙を流している幸姉の視線から、思わず逃げた。


「あの電話…」


「そうよ。幸矢なら助けてくれると思ったのに‥あんたは話しさえ聴いてくれなかったっ!!」
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