クールな彼はセクシーボイス~彼はなんと人気アニメ声優だった~
はぁ……触りたいななんて思ったら、変だよね?



「次の台詞聞いてて」


渋谷くんがそう言って読み始めた。



「俺にしとけよ……俺なら、お前を満足させられるテク持ち合わせてるぜ?」



次の瞬間渋谷くんは、低く囁くように言う。あたしの体は、どくどくと早く脈を打つ。



「んっ、はぁ……気持ち良いだろ?」



っ……例のシーンだし。



あたしの頬は、すごく赤いと思う。
渋谷くんは、どんな表情でそんな台詞を言ってるんだろう?


少し気になりながらあたしは、渋谷くんを尻目に見つめると、後ろを向いていて、首まで真っ赤になっていた。



「やっぱり、言えねーな……うまく」



ボソッと呟くように渋谷くんが言う。



あたし的には、うまかったけど、渋谷くんは気に入らないのかな?



< 42 / 60 >

この作品をシェア

pagetop