マミーの恋人
「ハイ、珈琲あがりましたよ」



モジリアニさんが如月先輩の前に珈琲を差し出す。



「ありがとうございます」



先輩は丁寧にお礼を言って、珈琲にお砂糖を3杯とミルクをたっぷり入れた。



「僕、甘党なんだよね。ついでに猫舌」



先輩はそういって、笑う。



甘党で、猫舌(メモメモ・・・・)




如月先輩のことならなんだって知りたい。




好きな人のこと、知るのはうれしいし、その人に近づける気がする。




もしかして、ストーカーにでもなるかもしれない。やばいな、わたし・・・




「えと・・・あの、どうして先輩がここにいるのですか?」



思い切って尋ねる。別に思い切って尋ねなくても普通に聞けばいいんだけど、



どうしたって、意識してしまう。



「スミレから聞かなかった?来週の月曜からここで、展覧会するって」




先輩は珈琲をすすりながら応える。




「聞いています。オープニングは一緒に来ようねってスミレと約束していますから」




「うれしいなあ。来てくれるんだ。僕ね、人体模型の描写してるから、見てね」




え?え?何ですって?じ・ん・た・い・も・け・い?



それってやばくないですか?わたし超嫌いなんですけど、皮膚の剥がれた人体模型。



「人物画をデッサンするときにね、解剖とか、骨格とかのデッサンするわけ。モデルとして、裸婦も描くけど、体の中身を知っていないと、筋肉がどういう着きかたして、どんな風に動くかわからないでしょ?それを確認するの」



「そ、そうなんですか。奥が深いんですね」



「レオナルド・ダヴィンチに人体解剖図あるの、教科書でみたことあるでしょ?」



「あ、はい」



「人体は美しいんだよ。黄金比でできている。それを実感するためにも、骨、筋肉、人体の構造を知るのは大切なことなんだ」


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