〜花魁〜
「……かる!!起きて!!」
聞き覚えのある声と、体を揺すられる感覚に目が覚めた。
『んー…あれ…?』
あのまま寝ちゃったのか――。
「起きた?そんな所で寝たら風邪引くよ!!」
『あっ、うん。』
寝ぼけた頭でも…部屋の中を見れば、まだ夜が明けきっていない事は分かる…
「ちゃんと布団で寝なよ!」
『ソファーで寝るから大丈夫。お休み〜』
そう言って、ソファーに寝転んだものの
さすがに寒い!!
心なしか眠気も飛んだ気がする、
時計の規則正しい針の音しか聞こえない静寂に包まれた空間は…余計、寒さを増して行く…
そんな中で、すんなり寝付けるハズもなく…
だからと言って、狭いソファーで寝返りも打てない俺は
小さく縮こまるだけ…。
さすがに、花の隣に行って寝る勇気なんて…俺にはない!!
そこは…意味のないプライド。
「寝ちゃったー…?」
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