〜花魁〜
「あっ、噂をすれば何とやら〜!!雪からや♪」
嬉しそうな顔をして席を外す貴史を見て
“人間ココまで変わるんやなー”
なんて…ある意味、関心した。
大和と2人になった空間は、さっきまでのウルささが消え
沈黙が辺りを包む…
「最近…どうなん?」
最初に口を開いたのは大和で、端から見たら何気ない普通の会話。
やけど、きっと大和が聞きたいのは空の事…
そう言う顔をしてる!
聞いて良いのか分からない…みたいな、そんな顔。
『どう?変わらずやな〜。苦笑』
「そっかー…。」
『聞きたい事あるならハッキリ言ったらいいのに。』
「光…。今度2人で会おー!!その時に話しすんぞ。」
『話す事なんかねえよ。お前が思ってる通りやがな。』
俺の事を思って言ってくれてる大和に
何で、こんな嫌な言い方しか出来ひんのやろ…?
散々、支えて貰って来たのに…
何で、いつも上手く甘えられへんのやろ?
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