She and I・・・
しかし、
その後も返信はなかった。
僕--奈良至(イタル)--は本当に電波の届かないところにいるらしい。

僕を乗せた船は、どんどん僕の彼女--千夏--から離れていっているのだから仕方ないのかもしれない。

それにしても・・・

彼女に大好きだということを伝えようと、

エイプリルフールだからといって、

愛していない

なんて書いたものが最後のメールになってしまうなんて・・・。

嘘だとわかっていても気分が悪い。

今更、

後悔しても遅いか。

後悔といえば、僕はなんでこんな船に乗ってしまったのだろう・・・
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