さよならの十秒前
学校からの帰り道。

私は公園に寄り道をした。

赤いベンチに腰掛けて、ぼんやりと空を仰ぐ。

修介に伝えなければいけない。

あのメールの意味を。

そして、修介に今、メールをしているのは、おそらく−…。


頬に、ぽつんと雨が当たった。

泣いているみたいだ。

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