この世で一番大切なもの
涙をぬぐっていると、一見歌舞伎町に似合わない女がフラフラ一人で歩いていた。
歩いている姿だけで心が病んでいるのが分かる。
というかこんな時間に歌舞伎町に普通の女はいない。
どうせ家出少女か、頭がおかしい女だろう。
金も持っていない。
歌舞伎町でよくこういう女がいる。
キャッチをしていれば分かる。
簡単に仲良くはなれるが、ホストとしてまったくプラスがない。
金がある女じゃなきゃダメだし、ましてや、家出などの未成年に手をだせば捕まる。
いつもなら声をかけないのだが、不思議と俺は女に話かけていた。
「何してるの?」
ありきたりな話かけ方だった。
でも自然だったと思う。
金を求めていないからだろうか。
「あっ、マンガ喫茶に行こうと思って」
俺は女の顔を見て色白でカワイイと感じた。
少し疲れている表情を女はしていた。
家出少女や深夜に徘徊している遊び人に多い、ギャル風ではない、純粋そうな女だった。
「明日何かあるの?眠いの?」
俺は聞いた。
「いや、何もないし眠くないけど、行く場所ないし・・」
「じゃあ俺と遊ぼうよ」
「えっ、いいよ」
あっさり女はオーケーした。
女はさびしかったのだろう。
俺もさびしかった。
損得抜きで、なぜかとても遊びたい気分になった。
歩いている姿だけで心が病んでいるのが分かる。
というかこんな時間に歌舞伎町に普通の女はいない。
どうせ家出少女か、頭がおかしい女だろう。
金も持っていない。
歌舞伎町でよくこういう女がいる。
キャッチをしていれば分かる。
簡単に仲良くはなれるが、ホストとしてまったくプラスがない。
金がある女じゃなきゃダメだし、ましてや、家出などの未成年に手をだせば捕まる。
いつもなら声をかけないのだが、不思議と俺は女に話かけていた。
「何してるの?」
ありきたりな話かけ方だった。
でも自然だったと思う。
金を求めていないからだろうか。
「あっ、マンガ喫茶に行こうと思って」
俺は女の顔を見て色白でカワイイと感じた。
少し疲れている表情を女はしていた。
家出少女や深夜に徘徊している遊び人に多い、ギャル風ではない、純粋そうな女だった。
「明日何かあるの?眠いの?」
俺は聞いた。
「いや、何もないし眠くないけど、行く場所ないし・・」
「じゃあ俺と遊ぼうよ」
「えっ、いいよ」
あっさり女はオーケーした。
女はさびしかったのだろう。
俺もさびしかった。
損得抜きで、なぜかとても遊びたい気分になった。