闇と深紅に招かれて~完結編~
「いいんだ。あんたについて行けば、

見つかるような気がしてきたから」

「でも、あたしはこうして実際ここにいるんだし、

このまま脱獄、でいいんじゃないかな」

彼は、ちょっと怖い顔をする。

「知らないんだ。

説明ちゃんと受けた?

あそこを鏡から抜け出るときに、

魂の何分の一かを置いてきてるんだよ。

このままその状態でいると、

残してきている方の魂にこっちの魂が引きずられて、

そのうち、身体が空っぽになる。

空っぽになった身体は、

そこに永遠に置き去りだ。

それでも、いい?」

ルカは想像して、

身体をゾワリと震わせた。
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