スーツを着た王子様

繋がるキモチ




「いつまで泣くんだよ。」


なんて言いながらも、
頭を撫でていてくれる。

「だって…ッ、嬉しくて…。」


「いい加減、泣き止め。(笑)」



結城さんはそう言うと、

ぎゅっと私を抱きしめる。


ふわ…っと良い香りがする。




狭い車の中、

すごく近くに感じる結城さんの香り。

ちょっと顔を上げれば整った顔。

耳元で聞こえる甘い囁き。




なんだか夢、見てるみたい……











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