スーツを着た王子様




「桃…好きだよ。」


耳元で囁かれる甘い言葉……


「ッ……!」


「桃…?返事は?」


私の涙を指で掬ってくれる。


「ッ…き!」


嬉し涙で声にならない。
夢みたいだよ…。


「ん?聞こえない。」


ちょっと意地悪になった結城さん。
意地悪でも、
かっこいいなって思っちゃう。


「私ッ…もすきッ…です!」



「よくできました。(笑)」



結城さんがぎゅっと抱き締めてくれる。






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