スーツを着た王子様


「全然!
おはよう、結城さん♪」


自然に溢れだす笑み。

元気よく挨拶をする。


「おはよ。

じゃあ乗って。」


「はいッ!」


結城さんの助手席はこれで二回目。
すごく居心地がいい。


「さて、どこ行く?」


隣から結城さんが問い掛ける。

そのちょっと覗き込んでくる時の顔も好き!



「ん〜と、
結城さんはどこ行きたい?」

「言うと思った。(笑)」


…へ?
結城さんはくくくッて笑ってる。

なんかおかしなこと、

言ったかな?


「桃は優しいから、
絶対そうやって言うと思った。」


て、照れちゃうよ…。







< 170 / 423 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop