最強童顔教師!
1時間目も終わり、ようやく先生はクラスを出た。

「あの先生、可愛くない!?」

この頭がおかしいのは私の親友、
鈴本 唯。

可愛いし頭良すぎ。いわゆる、パーフェクトちゃん。

まぁ、男の趣味はおかしいけど。


「あり得ない!」

「はぁ~?最高じゃん♪よく見たらイケメン!」

あれはイケメンとは言いません。
「童顔」
と言うのです。

「いまいち分かんない。」

「分かんなくていいよ!それより、どうなの?」

「何が?」

「翔汰くん!」

この女。
クラスのど真ん中、大声で言いやがった!

「!」

私が人差し指を口元に持っていくと、唯はニヤニヤしながら自分の席に着いた。

キーンコーンカーンコーン

ガララッ

・・・

・・・・!!?

2時間。
数学はいつもならば中西と言う加齢臭が正直キツい先生が来る。

そして今日は・・。

「はい・・。じゃあ教科書開いて・・く、下さい。」

弱々しい声でそう言ったのは・・・・・・鰯だ。


またこいつの授業受けなきゃいけないの?

私は鰯と目が合い、睨み付けてやった。

そしたら鰯がビビって眼鏡落とした。

・・・・・?

・・・?

今、黒板の前に立ってるイケメンは誰?

鰯なわけ…ない

瞬きした後、右目を擦って確認する。

「す、すみません!今拾いますっ」

鰯?

あのイケメン?

あれが?

まっ、まっさか~(汗)


眼鏡外したらイケメン?まさか。んな少女漫画みたいなこと…

ははは。
鰯だわ。
どうやら女子達は鰯が眼鏡を落としたことに気が付かなかったらしい。
てかみんな喋ってるし…。

って事はあの幻の鰯を見たのは私だけ?

なんかラッキー★

授業が始まっても鰯のギャップのことで頭がいっぱいだった。

だって……。

よく見たら以外とタイプだったんもん。


童顔も悪くないかも♪









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