さよならのラブレター
焼酎の烏龍茶割りを飲みながらのぶちゃんはお父さんに話かけられずにいた


「そうだ!!ゆいの写真見ますか?」


「ちょっと辞めてよ!!」

のぶちゃんはキラキラした目で


「ぜひ見たいです!!!」
と言った


答えを聞く間もなくお母さんはアルバムを持ってきた
そして一枚づつ写真の説明をはじめた


「これはゆいが小学校の時の運動会の写真
そしてこれが卒業式の写真」


「全然変わってない」


だんだん和やかやな雰囲気になってきた


「これが修学旅行の写真
3泊4日の修学旅行だよって説明してるのにお父さんったら2日目から
いつ帰ってくるんだってうるさくて」


「ハハハハハ!!!」

とみんなで笑った


「そうだったけか?」
とお父さんが呟くように言った

のぶちゃんが待ってましたと言わんばかりに話かけた


「やっぱり心配でした?」

お父さんが照れくさそうに
「まあな」
と答えた


「この子は昔からお父さんが好きでね
時々私が嫉妬するくらいお父さんっ子だったの」


「へ~」


「でも同級生のお母さん達と話していると
必ずお父さんと仲が悪いって言うの
だからそこは自慢になったのかな」


「そこは自慢だと思いますよ!!
今は仲のいい家族がいるのが珍しくなってきてますから」


「そうよね~」

一通りアルバムを見終わった後、のぶちゃんがトイレに行った
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