さよならのラブレター

彼の時計

次の日の朝







泣き疲れて眠ってしまった私にのぶちゃんが
「行ってくるよ」
と言った







「あっ、起こせなくてごめんね」







「いいよ。いいから寝てな。お前今日遅番だろ?」







のぶちゃんが私の頭を撫でながら答えた









「そうだよ」







「じゃ、終わったら連絡ちょうだい」








「わかった」








「寝てたらごめんな」







「それはしょうがないよ。
今日飲み会でしょ?
気にしないで先に寝てて」








「わかった」







そう言って玄関まで見送る







「あっ、ゆい明日仕事?」








私は慌てて部屋までシフトを見に行く








明日は休みと書いてあった







「明日はないよ。どうして?」









「俺も明日休みだからさ水族館でも行くか?」









私は元気いっぱいに行くと答えた







「じゃ、明日昼12時に迎えにくるから」







「わかった。
行ってらっしゃい」








考えてみたらちゃんとしたデートは明日が初だ







何着ていこう?






明日が楽しみで仕方ないまま私は仕事に行った
< 6 / 80 >

この作品をシェア

pagetop