秘密の幻



こんな綺麗なものを
見ているときに


隣にいるのが
航でよかった…


って

思ったんだ。



『俺、まだ高校生で
車も持っていないし、
遠くへ連れて行ってあげたいけどできないからさ。』


申し訳なさそうに
そう呟く航を見て、


私は
たまらなく
幸せな気持ちになったんだ。



航となら
どこへでも
行けそうな気がするよ。



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