◆◇イヤよ、イヤよ、も好きのうち◇◆



「…んっ、あっ…。」


女の甘い声がドア越しに聞こえた。

ひぇぇぇぇ~!


何してんの?
会社だよ、ここ?

「やめないで…。」


「俺はお前にそんな気、起こんない…。」


中の男と女の声が静かなオフィスに響く。


へ?
今の男の声…、聞き覚えがある。


そう…。
男の声は、紛れも無く横山だった。

ドキン…。



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