◆◇イヤよ、イヤよ、も好きのうち◇◆



突然、車が止まり、


「降りて。」


助手席から男に促され、外に出た。

「見て…。」


指を指す方向に顔を向けると、そこには綺麗な夜景が広がっていた。


「綺麗だろ?」


「…うん。」


あたしはその夜景を見詰めて思わず声が出た。


「今晩、あたしと…。」


大胆な発言をしてしまいそうになった時…、


男はあたしの唇を塞いでいた。



< 8 / 232 >

この作品をシェア

pagetop